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ビジネス関係の付き合いで携帯電話の番号を交換するか? [日常生活の疑問]

(先週、祖母が亡くなりました。僕は初孫ということもあり、
とてもかわいがってもらいました。
普段は思い出さない子供の頃の記憶が、鮮やかに蘇ってきました。
祖母の冥福を祈りたいと思います)

ビジネスでの上での付き合いの人も、
中には非常に親密になる場合もあり、
一緒に飲みに行ったり、
年賀状のやりとりをするようになるというケースもあります。

ビジネス上での付き合いがなくなってから、
友人としての付き合いが深まった人もいます。

一方、初対面にもかかわらず、
「また連絡を取りたいので、携帯電話の番号を教えてもらえませんか?」
と要求される機会が増えてきたように思います。
特に、新聞記者。
彼らの業務は、「今日の夕刊に間に合うか」
「明日の朝刊にすべきこませることができるか」
という仕事のためか、オフィスに電話をかけていないとなると、
外出していても確認のための電話を即座にかけたい、
ということなのだと思います。

しかし、初めて会った人に、個人の携帯電話の番号を教えることには、
とても違和感を感じています。
携帯電話番号は、究極の個人情報ではないかと思っています。
プライベートな活動をしているときも、時間や曜日を問わずに
見知らぬ人から電話をかけられては、たまりません。

新聞記者の場合は、残念ながらそうした感覚が麻痺してしまっているのではないかと思いますが、
あまり違和感を持たずに、携帯電話番号を聞くことが常態化してしまっているようです。
もしかしたら、
「○×さん、オフィスにいません。連絡が取れません」と上司に伝えたところ、
「馬鹿野郎、携帯番号を聞いてないのか!」と言うことになってしまっているのかもしれません。

さらに問題なのは、
「携帯電話の番号を教えてもらえませんか」
という要求に対して、
「お断りします」とは言いづらい、ということがあります。

他人からの要求を拒絶するということは、
それほど簡単なことではありません。
初対面の人から、
「お金を貸してくれませんか?」
「マンションを購入しませんか?」
と要求されても、即座に拒否することができます(できない方もいるかもしれませんが)。

ですが、「携帯電話の番号を教えてもらえませんか」
と聞かれたとき、それがイヤであっても、
どのように拒否すればよいのか、
丁寧な断り方はどうすればよいのか、
はたまた、携帯電話番号を教えることを拒絶すれば、
「この人は、とても冷たい(協力的でない)人だな」と思われてしまわないかなど、
とても難しい問題が一瞬のうちに脳裏を駆けめぐり、
人は混乱してしまうのではないかと思います。

携帯電話の存在は、日常生活をとても便利にしました。
ビジネスの上でも、不可欠なツールになっています。
ですが、携帯電話の普及があまりにも急だったため、
携帯電話に関連する「思いやり」「礼儀」「マナー」が、
まだ社会全体の共通認識となっていないように思います。

こればっかりは、法律でルールを定めることもできず、
日常生活の中で「常識」が形成されるんでしょうね。
どなたか、気鋭の若手社会学者などが、
このあたりの問題に、きちんとメスを入れて欲しいな、と思っています。


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コメント 4

はなぽん

主婦兼ピアノの先生なので、日頃は電話のストレス、少ないです。
だけど、昨年の冬に忘年会の幹事を引き受けて、
自宅と携帯の番号を20人の女性達に教える必要があり、
その出欠確認においてかなりのストレスを受けました。
家族も寝静まった夜12時半。電話の音が鳴り響きます。
飛び起きてみるとFAX。
「深夜ですのでFAXに致しました。忘年会出席します。」
だそうです。その人の電話機はFAXの音、きっと鳴らないんでしょうね・・。
他にも、何度電話しても留守電にすらならないので
諦めていた人から電話がかかり、
「いつまで待っても連絡がないがどうしたのか」と責め立てられ
お宅の電話が通じなかった、と言ったら
「息子の部活のお母さん達からはちゃんとかかっている。
お宅の電話がおかしいのでは?」と言われ、
頭から湯気が出ちゃいました。もうこりごりですー。
by はなぽん (2006-01-19 06:56) 

Gamaoyabeeeen

出たくない電話には出ない、着信拒否する、でいいのではないでしょうか?
つまり、自分で取捨選択すればいいというか・・・。
私は、番号を教えてほしい人には教えますが、悪質な、あるいは、無益で発展性のない Call は無視する、という考えです。
新聞記者のかたとの付き合いがないので、どれほど迷惑なものなのかは想像できませんが・・・。

追伸。
おばあさんのご冥福をお祈りします。
私も昨夏最愛の祖母を亡くしましたので、suzu-papa さんのお気持ち痛いほどわかります。。。
by Gamaoyabeeeen (2006-01-21 02:03) 

Suzu-papa

秋桜さん、

本当にそのとおりですね。
僕も最近、話が全く通じないという悲しい事態に遭遇しました。
まったくこれまで接点のなかった人から、
こちらのやって来たことを頭から否定されることがあって、
その日はショックでなかなか眠れませんでした。
by Suzu-papa (2006-01-22 21:55) 

Suzu-papa

がま親分さん、

暖かいお言葉をありがとうございました。
僕もたまたま、新聞記者と接点を持ったところ、
2度続けて同じような経験をしたもので、
少々混乱しました。
自分で選択できるような環境が、もう少し増えていけばいいな、と思っています。
by Suzu-papa (2006-01-22 21:57) 

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